中東大会遠征・観戦レポート (事務局・勝田)

2015 IBKO極真坂本派全中東ウエイト制空手道選手権大会
2015 IBKO Kyokushin Sakamoto group Middle East Weight Category Karate Championships

 2015年2月3日(火)〜9日(月)にかけて、中東本部フィルージ道場主催全中東大会に遠征しました。選手は2名、東京城南本部から中島清貴初段、福井県本部から内藤智之初段が参加。その他、坂本代表、高津国際部長、本部事務局から勝田、内藤夫人、計6名での遠征でした。
 1月中旬からISISによる日本人人質事件が報道され、イランへの遠征は危険ではないかとの心配の声もありましたが、1月19日に在日イラン大使館を訪問、出発前日には在イラン日本大使館からイランは安全である旨の連絡を頂けましたので、安心して出発しました。
 空路はドバイ経由。テヘランの空港には2月4日(水)午前9時半到着。フィルージ師範を始め、多くの道場生が出迎えに来て下さいました。大会開催地であるチャルース市はテヘランから山間の国道を4-5時間走ったところにあるカスピ海沿岸の町。チャルースに移動する前に、テヘランにある日本国大使館で、羽田大使と鈴木副領事と面会。以前は在留邦人が多数おられたようですが、現在はイランを巡る国際環境が厳しく、二国間の交流が盛んとは言い難い状況とのこと。空手を通じ二国間の交流の輪を広げてもらいたいとのお言葉を頂きました。
 空港での撮影は不可と聞いていましたが、現地の方々と一緒だったためか、撮影できました。日本国大使館は防犯上撮影不可でした。

 
テヘラン・エマーム・ホメイニー国際空港
多数の道場生が遠方にも関わらず出迎えにきてくださいました。
  成田から18時間程の旅でややお疲れ気味ですが、歓迎の花束を頂きニッコリ

 大使館訪問後、チャルース市へ。地図でみると、テヘランとの距離は約100km程ですが、1車線の山道のため、途中休憩も入れ4-5時間の道のり。逆走で前車を越していく時はスリル満点でした。
 テヘラン寄りの山々は植物が一切生えていない岩肌むき出し、空に向かい高々と隆起した地層がくっきり見える光景が延々と続きました。長い山並みを越え、チャルース市に近づくにつれ、植物が生える風景へと変化していったのが興味深かったです。車中から風景を撮影したかったのですが、高速道路走行中にビデオ撮影した際注意を受けたので、撮影は控えました。
 ホテル到着後は軽く食事を取り、明日から試合が始まるため、長旅の疲れを取りました。
 5日(木)、朝8時から朝食を取り、9時頃、数台の車に分散し、大会会場へ出発。イランは木曜と金曜が週末。道が渋滞していたため、距離的にはあまり離れていない会場ですが、時間がかかり、イランの方々は少し苛立っていたご様子でした。会場前は、多数の警官が警備にあたっていました。到着するや否や、選手の二人は手を引っ張られながら、会場の中へと消えていきました。
 イランはご存知の様に、女性は頭髪を覆い隠し、体の線が見える服装は控え、男性とは入口や座る場所まで区別されています。大会会場も同様で、入口も座席も区別されていました。しかし翌日は男性と同じ入口から誘導されたので、実際のところはあまり厳しくない様です。
 会場に入ると、多数の選手たちが壇上に上がり、開会式が始まる時でした。日本の選手たちは着替える間もなく壇上の中央に立たされ、状況がつかめないまま呆然とする様子。
 本大会の参加選手は550名。観客は3000人はいたと思われます。大変盛大な大会でした。

 
開会式 ステージがペルシャ絨毯で覆われています!!   本部席の役員
 
本大会は3日間、TV放映されたそうです。プロが仕切っていたアナウンス席。   鈴木副領事と坂本代表
 
中東本部アフガニスタン支部長のカボリ氏   大会記念の風船

 日本の試合に慣れている私たちは、対戦相手も試合順も知らされないまま(トーナメント表が配布されない)、自分の試合時間になった時に知らされ、試合に臨むやり方に大変困惑しましたが、通訳のペイバンデ氏がとても親切に情報を流して下さったので助かりました。
 選手の2人はこの試合システムにとても困惑したと思いますが、この様な状況下でも中島選手は見事優勝を果たし、結果精神的にも鍛えられたのではないでしょうか!?内藤選手は残念ながら初戦敗退でしたが、初の海外旅行、海外試合でしたので、今回の経験を次の試合に生かしていってもらいたいと思います。

開会式・初日の試合

2日目・中島選手2-3回戦

中島選手決勝戦・さよなら交歓パーティー

 
今回宿泊したMALEKホテル   ホテル前で、鈴木ファミリーと。
 
フィルージ道場。体育館の様に大きな道場ですが、この様な道場が何箇所もあるとのこと   道場と大会会場は目と鼻の先。大会告知ののぼりがいくつも掲げられていました
 
イランのランチボックス。ご飯の下にチキンが隠れていました。   毎食、ケバブが供されました。羊の肉とトマトを串刺しにして焼いたものを、ご飯&ナンと一緒に食べる代表的な料理です。
 
高津国際部長は決勝戦のみ副審をやりました。   フィルージ師範の長女ガザルさんが指導している女子クラスの皆さんと。女子の道場生も多数いますが、男性とは別の場所で稽古している様です。
 
中島選手と4回戦で対戦したバディ選手。昨年のIBKO全日本大会にも参戦した。試合後、坂本代表から記念品のお土産を受け取り、ニッコリ。   中島選手、一般男子80kg以下級、優勝!!
 
     
 
    フィルージ師範の長男、いらずら好きだが、泣き虫
 
会場では撮影依頼の嵐。チャンピオンに決まった瞬間からその度合いは更に増した。。   急遽行われた型の試合で征遠鎮を演武し優勝を果たした内藤選手。

 2日間の試合を終え、翌日は観光とショッピングができるかな?と思っていましたが、スケジュールがびっちりと入り、活動ペースもややスローなため、観光がほとんどできなかったことは残念でした。

 
市場に立ち寄った際前を素通りした地元のモスク。   市場では、オリーブのざくろソース漬けなどを購入。美味。
 
魚はカスピ海で獲れたもの。売り方がおもしろい。   カスピ海沿岸で、各国から大会に参加した方たちと会い、記念撮影。
 
フィルージ一家とゴレスターン州の方たちと   イラク・クルディスタン地域から参加された方たちと
 
フィルージ道場後援者、ポールシャバン氏のご自宅にてランチ   日本ではなかなか見られない程高く昇るロープウエイに乗り、チャルース市街とカスピ海を望む
 
ロープウエイの中で目を開けられない男性が2名。。   高所に弱っている男性2名をよそ目に。。
 
山頂で水タバコを試すが。。   夜は、ポールシャバン氏の別邸にてパーティー。アリのお兄さん、サラヒコジュール氏と新婚の奥様。結婚祝いも兼ねたパーティーでした。奥様の踊りがとても美しかったです。
 
睡魔に襲われながらも夫婦で踊る内藤夫妻。   トルキャマンの民族衣装である緑のハットをかぶり、次から次へと記念品の贈呈を受けた坂本代表
 
チャルースーテヘラン間にまたがる山脈。上の写真はテヘランに水を供給するためのダム。    
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