ヨーロッパ大会遠征・観戦・観光レポート (事務局・勝田)

第26回ヨーロッパウエイト制空手道選手権大会
26th EUROPEAN WEIGHT CATEGORY KYOKUSHIN KARATE CHAMPIONSHIPS
ZARAGOSSA 2012

 2012年5月12日(土)スペイン・サラゴサにて開催される第26回ヨーロッパウエイト制大会に、坂本師範(一般男子-80kg級)、田中亨先生(-70kg級)、中島清貴指導員(-70kg級)の3名が参戦、事務局から勝田が同行し、1週間、スペインへ遠征してきました。留守の間、各クラスの代行指導をして下さった皆様、ありがとうございました。
 スペインは日本からの直行便が無いため、中東やヨーロッパの各都市経由便を利用することになります。今回はパリ経由バルセロナ行きの便を利用。(バルセロナを選んだ理由はもちろん、サグラダ・ファミリア。帰りに観光する予定) バルセロナからスペイン国鉄(RENFE)の特急列車(AVE)でサラゴサへ。サラゴサのホテルに到着したのは現地時間16時半頃。日本との時差が-7時間なので、日本は夜中の11時半頃。成田を出発してから丸一日掛かりの移動でした。日本で開催される大会に参戦する外国人選手はいつもこの様な長い道のりをかけてきていることを改めて実感しました。

 
バルセロナ・サンツ駅   サンツ駅近くのBARで昼食。試合前なので海鮮は控え、チキンのパエリア!
 
AVEの出発時間まで時間があるので、サンツ駅付近を散策   AVE車中から。日差しが強く乾燥しているため、この様な風景がずっと続いた
 
サラゴサ駅に定刻通り到着!(約90分)   ホテル・ボストンに到着。入口には大会ポスターが大きく掲げられていました。

 スペインの第一印象は何と言っても、長旅の疲れを忘れさせてくれる程、真っ青な空!カラッと澄んだ空気。ヨーロッパ特有の古い建物と青い空のコントラストが絵はがきの様でした。
  ホテルに到着早々、ロビーでニューヨークの金村師範と再会。18時からホテル内で始まる選手受付会場へ向かいました。海外勢多数の中に、日本人選手は坂本派の3名と千葉田中道場の2名(小学生と女子)のみ。初めは緊張感がありましたが、日本人の受付をなかなか始めてもらえず、2時間位待たされ最後は疲労困憊。。次回の大会では一番乗りで受付を済ませたいと思います!その日は全員死んだ様に眠ったこと間違いなしです。

 
選手受付、順番を待つ   選手受付完了。これから夕食へ。

 現地到着2日目(5/11・金)は、ジュニア、女子、型などの試合が行われるため、千葉田中道場の応援と、視察を兼ねて会場へ出向きました。ホテルから徒歩で20分位。この日も快晴。歩いている間に皆うっすら日焼けしていました。

 
サラゴサ市内。2日目午前中散策。   ホテル近くの公園。
 
以前は大きかったであろう(?)建物の一部を取り壊した様な物件をいくつか見かけました。日本の様に全てを破壊して新しいものを造るというよりは古いものを長く使っていく感覚が好きです。   スペインの真っ青な空に原色が映えました
 
ヨーロッパ各都市、ロシア、中央アジアなどが参戦   昨晩に続き、ホテルに隣接したレストランで夕食。ステーキ、サラダ、パスタ、ピザ、全て美味しかったです。
 
田中選手もかなりスペインが気に入った様子でした(^^)   レストランのウエイターと中島選手。
Esta delicioso. Gracias!

3日目(5/12・土)は、いよいよ大会本番。予戦は9時から。開会式は16時半。スペインは日中かなり気温が上がるのでほとんどのお店が閉まり、夕方から再開します。大会も夕方から本番が始まるんですね。
 予戦はコート3面で行われました。選手受付で配布された組合せ表は自分たちの階級のみ。パンフレットはもらいましたが、その中には組合せは掲載されていませんでした。他の階級の組合せが分からず、現在進行中の試合番号掲示がされないため、日本人選手がいつ呼ばれるか分からず、慌てました(汗) 試合場内に入場できるのは、大会関係者、1試合前の選手、セコンド、その他申請済の役員のみ。付添で行っていた私は、役員として事前申請していたので、試合場内には入場できましたが、ビデオ撮影もしなくてはならず、選手が定刻に来るかも心配で、かなり動揺。後で分かったのですが、選手控室にはモニターで現在どの試合が行われていて、自分は何番目かが分かっていたそうです(笑)
 試合結果はフェイスブックで報告した通り、残念ながら全員2回戦敗退でした。
坂本師範…二回戦。対ロシア。本戦で4-0で敗退。
田中二段…二回戦。対ロシア。本戦、二段蹴りによる技有りをもらい、5-0で敗退。
中島初段…二回戦。対ロシア。延長戦、3-0で敗退。
それにしても本大会のレベルの高さに驚き、ロシア人選手の強さを改めて痛感しました。今回全員ロシアに敗退したのですが、偶然にも全員同じチームの選手(極真館所属)でした。(本大会にはロシアから4チームが参戦したとのこと)
 今回の結果により、坂本師範を始め選手たちは、海外勢とのレベル差を目の当りにし、稽古方法はもちろん空手に対する取り組み方をも抜本的に変えていかなければならないと感じた様でした。私も私なりに感じ、まずは自分のことから変えていこうと思いました。
 大会の話に戻りますが、予戦の間はほとんど観客がいなかったのに、開会式以降観客がどんどん入り、地元のおばさんやデート中のカップルが普通に観戦に来ていました。闘牛場を彷彿させる程、会場はものすごい盛り上がりでした。照明を落とし、音響を効果的に使った会場作りは今後の大会運営の参考にしたいと思いました。暗かったので写真撮影はできず、ビデオを撮りましたので、YOUTUBEをご覧ください。
一般男子-70kgs級予戦

一般男子-70kgs級準決・決勝戦

一般男子-80kgs級予戦

一般男子-80kgs級準決・決勝戦、-90ksg級決勝戦

 
入賞カップの横にシャンパン。   中島選手と1回戦で対戦したスペインのKakamal Elyoubi選手。オレンジ帯を締めていたのにとても強かったです。
 
Jonathan Tineo先生(スペイン・SATORI道場)と共に。   大会当日22時からRoyalClubでさよならパーティー。千葉田中道場の選手たちと。
 
一般男子-70kg級チャンピオン、オランダのVictor Teixeira選手(Sportschool Egberth Thomas所属)。彼の組手が素晴らしく、いつか日本に招待したいと坂本師範。   KWF事務局長のAndre Drewniak師範(左)、ニューヨークの金村清次師範(中央)、坂本師範

4日目(5/13・日)は、サラゴサからバルセロナに移動。スペインの日曜日はどの店も閉まっていて、観光地のみやっている感じなので、バルセロナに移動して観光する予定でした。バルセロナ観光の中心地であるランブラス通り沿いに建つホテル・モンテカルロにチェックインし、市内観光に出かけました。小綺麗なホテルで、フロントマンも紳士的な方ばかり。想像通りとてもいいホテルでした!ランブラス通りには露店が立ち並び、大道芸人もいて、あっという間に時間が過ぎていきました。何種類か絵も購入できて大満足。

 
大道芸人とはしゃぐ坂本師範。   スペインと言えば生ハム(jamón crudo)。ホテルの朝食には必ず生ハムが出ます。とても美味しかったです!
 
BAR3軒はしごした後、サグラダファミリアの夜景を楽しむ日本人ガイドのツアー。(日本からネット予約していきました) BARではアルコールとタパスを頂きました。ガイドさんの丁寧な説明もとても良かったです。   夜のサグラダ・ファミリア。クリックして大きな画像も見て下さい。感動でした!!
 
5/14午前中に訪れたグエル公園(これもガウディの作品)。綺麗なタイルがいたる所に貼り巡らされていてとても綺麗でした!空のブルーとのコントラストも抜群!   坂本師範、グエル公園にて。
 
綺麗なタイル貼りの弊の向こうにはバルセロナの街が見渡せました。クリックしてご覧ください。   中島選手と田中選手が別行動で5/14午前中に訪れた昼間のサグラダ・ファミリア。もう一度訪れたい所です。。

来年はパリで大会が開催されるそうです。また来れるかはこれからの稽古次第!? 事務局はいつでも同行できる様スタンバイしておきます(笑) 選手の皆さん頑張って下さい!

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