セルビア旅行記(2015年5月1日結婚式で演武してきました!)

2015年5月1日、義父の知人の結婚式で空手の演武を頼まれ、遥々セルビアまで旅した田町道場所属石槻博孝初段の旅行記です。

【行く前の印象】  バルカン半島=世界の火薬庫、  第一次大戦のきっかけとなったオーストリア皇太子の暗殺(セルビア人の犯行)、  チトーによるパルチザンによるゲリラ戦、  ユーゴスラビア崩壊時の混乱、それに伴う虐殺、  独裁者ミロシェビッチ、  NATOによる空爆
などなどから、街は暗く陰鬱で、人々は気難しく暴力的で危険というイメージを漠然ともっていました。もちろんサッカー好きとしては、元名古屋グランパスエイトで選手、そして監督と して活躍したストイコビッチの母国であることも知っていますし、旧ユーゴが東欧のブラジルと呼ばれていたことも知っています。しかし、そのサッカーにおいても、クロアチアとの確執。。。特に レッドスター(セルビア)とディナモ・ザグレブ(クロアチア)の試合中に起きた悲劇などから、正直、いいイメージはなかったのも確かです。
 しかし実際に行ってみて思ったことは・・・まず人々が親切。少々、シャイだけれど、フレンドリーそして、まじめ。一番、印象深かったのは、これです。街の中で、しばしば、ジャパン?ジャパニーズ?と声をかけられ、そうだと言うと、にこにこと手をふられました。また、レストランやショッピングなどでは、日本から来たと言うと「まぁ、そんな遠くからよく来てくれましたね。」と言われました。義父が勤めていたオフィスに行きましたが、そこで元同僚(女性)に、「あなたの国の安倍首相はアベノミクスといって経済再生を行っているようだけど、実際、生活の中でどのように実感されていますか?」などと聞かれました。日本の首相の名前を知っていることも驚きですが、まさかセルビアでアベノミクスなんて言葉を聞くとは思いませんでした。こちらは、セルビアの大統領の名前すら、知らず、少し恥ずかしかったです。
 肝心の義父の元同僚の結婚式模様ですが・・・18時半開始と聞いていましたが、ちょっと早めに行こうかと、17時半に会場である郊外の一軒レストランに到着すると、もう生バンドが演奏していて、みな踊り狂ってました。特に新郎新婦のご両親や親戚が、もう入り乱れて踊っていて、それはびっくりでした。出席者は100人を超えていたと思いますが、こうしたダンスパーティーは一晩中、いや三日三晩くらい、ぶっ通しでやるらしいです。昔は、ライフルで祝砲をバンバンあげてたようですが、最近はヘリコプターを撃墜(!)したりすることがあって、自粛になっているようです。私らは、17時半くらいから、23時くらいまでしかいませんでしたが、もうその間、ほぼ踊り放しでした。ダンスがとまったのは、新郎新婦の誓いの時と、私の演武、そしてケーキカットの時だけ。。もちろん新郎新婦も踊りまくり。ええ 私も、誘われたので踊りましたよw なぜか盆踊りチックになったのはご愛嬌www 空手の演武後は、一緒に写真を撮ってくれ!と、ひっきりなしに誘われて、悪い気はしませんでしたが、少し恥ずかしかったです。なんでも、日本の武道とか、精神的な落ち着きとかに非常に敬意をもっていてくれるらしいです。道着に着替えるところが、レストランにはなかったので、そのオーナーが自宅へ案内してくれ、子供部屋(だと思います)を使わせてくれました。セルビアの中でもお金持ちだとは思いますが、素敵なおうちでした。玄関で土足を脱ぐというのも、日本と似ているなと思いました。
 最後、我々がお暇しようとしたら、たくさんの方がきて、握手したり、ハグしてくれたりしました。ほとんどの人がセルビア語なので、意味はわかりませんでしたが、たぶん遠いところから来てくれて、ありがとう。と言ってくれてたと思います。なかでも、すごく気に入ってくれたらしい新婦の(恐らく)御祖父さんが、目を潤ませながらハグしてくれたので、こちらも、涙が出そうになりました。
 最後に、私も知らなかったのですが、あの東日本大震災の時に、セルビアは、世界の中で5番目の額を寄付してくれたそうです。決して豊かではないと思いますが、そういうところからも、親日的といっていいのではないかと思います。
 次に、印象深かったのは、街がきれいで、治安が良いということです。これは、もうこれまで行ったどの国より感じました。もしかすると、いや、絶対日本よりそうだと思います。セルビアの喫煙率は、かなり高いと思うのですが、街の中至る所に灰皿やごみ箱があり、大抵の人は、きちんとそこで始末します。たまに吸い殻などもあるのですが、朝早くに専門の清掃員がいるらしく、きれいに掃除していますので、昼には、ごみが全く見当たりません。唾や噛んだガムを吐き捨てる人をみかけることも皆無でした。夜でも、女性だけで歩いていますし、危険な感じは全くといってしませんでした。もっとも私が滞在したのは、ノビ・サドという地方都市(一応、セルビア第二の都市)で、大きな大学などもあってアカデミックな街らしいので、それもあると思いますが。。。
 物価は安かったです。ユーロが使えますが、現地通貨はディナールです。100ディナールがほぼ100円に等しいのでわかりやすい。昼飯とかはサンドイッチでよければ、100から200ディナール、ワインも400ディナールで1本飲める。缶ビール(500)は、スーパーで買えば60ディナールなので60円。夕食も、贅沢しなければ、600ディナールくらいで食べられる。一度、贅沢して、ビフテキ(懐かしい)を頼んだら、1500円くらいでしたが、恐らく400から500gの分厚い肉でした。。。 そう、食べ物は、何でも“量が多い”!!毎度、苦しくなるまで食べましたが、食べきれないことが多かったです。そうそう。みなでかい人ばかりかと思っていましたが、でかい人はでかいですが、私とそう変わらない人も、少なくなく、ちょっとその点はびっくりでした。(結婚式であった人はみなでかかったですが・・・汗)女性は、スタイルがよい美人が多いです(爆)といった感じで、素敵な国でした。   田町道場所属 石槻博孝初段
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